- カット(全般) | 2018.03.08
第1回ヘアドレ美容師オーディション開催!厳しい選考を突破したのは、たったの・・・・⁉
技術とデザインを備えた、本物の美容師だけが掲載されるヘアドレ。
日本を代表するトップ美容師による厳しい選考勝ち抜いた、本当に実力のある美容師だけを紹介しています。
これまでは日本で最も難易度が高い言われるコンテスト「三都杯」の受賞者を中心に掲載してきました。
さらに多くの実力派美容師を発掘するため、去る2月26日、ガモウ関西京都本社にて「ヘアドレオーディション2018」が開催されました!
一体、どのように競い、審査されるのでしょうか!?
というわけで、こんにちは。
美容師のオーディション・・・まったく見当もつかないヘアドレ編集部の堀内です。
そこで、気になるオーディションの様子を密着取材してきました!
1.審査員は、関西の美容業界をけん引し続けてきた大物美容師!
まずは、3名の審査員を紹介します。
京都にあるsnob吉田隆司さん、大阪のNicole.西村晃一さん、兵庫のELLY LONDON佐竹美紀さんです。
3名とも美容業界で知らない人はいないほど有名なのだとか!
snob吉田隆司さん
Nicole.西村晃一さん
ELLY LONDON佐竹美紀さん
2.ウィッグがところ狭しと並び、緊張感漂う会場
有名美容師の審査員が見守る中、どのようにオーディションが行われるのでしょうか?
オーディション参加者は総勢81名。
会場には、セミロングほどの長さの規定のウィッグがところ狭しと並んでいます。
皆さん真剣な面持ちで、緊張感が伝わってきます。
3.いよいよ競技スタート!
緊張した雰囲気の中、オーディションがスタート。
静かに繰り広げられる熱い戦いをお伝えします!
3-1.まずは競技テーマの発表
はじめに、約2分間のテーマ映像が流されました。
課題は、「ショートバング」を希望している「26歳の女性美容師」。
前髪以外の髪の長さなどは自由です。
続いて、1分間のシンキングタイム。
どのようなヘアスタイルが似合うのか考えを巡らせます。
3-2.一斉にカット開始!カット方法はいろいろ
シンキングタイムが終わり、「スタート」の合図で40分間の競技が開始。
スプレイヤー(霧吹き)で髪を濡らしたり、コームでとかしたり、一斉に動き出しました!
ハサミのシャカシャカという軽快な音が会場に鳴り響きます。
カミソリで髪をそぐようにカットする「レザーカット」など、カット方法にも個性が!
黙々とカットする姿に、審査員の目が光ります。
審査には、カット技術やセンスをはじめ、カット中の立ち居振る舞いも含まれます。
どんどん足元に髪の毛が落ちていき、15分経過した頃には、ハサミの音が次第にドライヤーの音に変わってきました。
髪を乾かし終えたら、毛量を調整したり、毛先を切りそろえたり、コテで巻いたり、ストレートアイロンで伸ばしたりと、思い思いの作業を進めます。
「残り5分」という掛け声がかかると、ワックスなどのスタイリング剤で仕上げにかかる人がほとんど。
ウィッグを遠目に見たり、しゃがんでチェックしたりと、最終段階に突入しました。
ここで競技終了です!
3-3. 個性あふれるヘアスタイルが完成!
ボブやショートなど、いろんなヘアスタイルができあがりました。
共通点は、ショートバングだけ。
果たして、審査員にはどう映るのでしょうか?
20分間の審査タイムがスタートしました。
真剣なまなざしで審査を行います。
4.気になる審査結果は・・・
審査は、審査員一人10点の合計30点満点で評価されます。
合格基準は、26点以上。
そんなハイスコアを出したのは・・・81名中たったの3名!
YAYOI~BRAINSの小辰優次さん
Valeriaの村中啓亮さん
amandaの木下大輔さん
ちなみに平均点は、16.7点でした。
5. 審査員にチェックポイントをインタビュー
オーディション終了後、審査員にチェックポイントを聞いてみました。
Q.審査する際、どういったところを中心に見ていましたか?
▲Nicole.西村晃一さん
デザインを作っていく上で、丁寧な仕事をしているかどうかですね。
カット中の所作を見て、「この人に切ってもらったら気分がいいだろうな」と感じられるかどうかをチェックしていました。
二つ目は、ヘアスタイルが今回のテーマに合っているかどうか。「26歳の美容師」という設定だったので、一歩踏み込んだデザインに高得点をつけました。
▲snob吉田隆司さん
ヘアドレが「美容師版ミシュランガイド」を標榜しているということで、プロからの厳しい視点でクオリティーを審査しました。
クオリティーとは、ヘアスタイルをお客様が再現できる「技術力」、今の時代に合ったおしゃれなスタイルを作る「センス」の2つを兼ね備えているかどうかです。
「とてもかわいい」だけではダメなんです。
そして、美容師としての立ち居振る舞い。
本当に実力のある美容師は、仕草一つひとつが美しく、迫力があります。
見た瞬間に「この人だったらお任せして大丈夫だ!」と感じるものです。
▲ELLY LONDON佐竹美紀さん
私はどんなお客様でも満足できるかどうかで判断しました。
そのため、カットのうまさや、最後の仕上げの丁寧さなど、総合的に評価しています。
カットがうまいかどうかは、一瞬でわかります。
コームを使ってしっかり髪の流れを見る、ウィッグをきちんと動かすといった一つひとつの所作から、普段の働きぶりが想像できるからです。
Q.カット中の所作も重要なんですね。意識が行き届いているかどうか、ということですか?
実際のお客様と対峙している状態を想像できているかですね。
例えば、ドライヤーのかけ方一つにしても、時間をかけすぎないとか、耳周りに当てすぎないとか。
人気が出る美容師は、お客様に言われなくても何をすれば喜ばれるかをわかっています。
ドライヤーやコーム、ハサミの使い方一つをとっても、「こうしたらもっといいんじゃないか?」を常日頃から考えていれば、競技中にもおのずと表れますね。
また、「極めよう」という気持ちがあれば、所作の一つひとつに表れます。
美容師は人を美しくする仕事です。
自分自身をいかに美しく見せながらカットするか、それも美容師の大切な仕事の一つです。
以上、審査員インタビューでした。
実力のある美容師は、見た瞬間にわかるものなんですね・・・!
6. リベンジに燃える美容師さんに直撃取材!
今回、残念ながら不合格となったPUREE de FLEURS・albasanzのオーナースタイリスト兼ディレクター松田 晋一さんにもお話をうかがいました。
PUREE de FLEURS・albasanz オーナー松田 晋一さん
Q.オーディションに参加した理由を教えてください。
今ヘアドレに掲載されているのは、三都杯で結果を残した美容師の方々。
私たち美容師にとって三都杯は、カット技術とセンスが総合的に問われる最難関の賞。
ですので、実際にヘアドレに掲載されている面々と肩を並べられるのは、同じ美容師として誇らしいことですし、チャンスだと思いサロンスタッフ3名と共に参加しました。
Q.実際にオーディションを受けてみていかがでしたか?
自分も含めスタッフ全員通過することはできませんでしたが、納得しています。
当日作ったウィッグをもって参加者全員で反省会もしました。
自分たちの立ち位置が明確になって、もっと技術やセンスを上げなくてはと思うきっかけにもなりましたね。
これからも「美容師版ミシュランガイド」を掲げるからには、今回の難易度を維持し続けて欲しいと思います。
そして、世の中はもちろん美容業界にも誇れるようなヘアドレ認定美容師になれるよう、スタッフ一同再チャレンジしたいです!
PUREE de FLEUR・albasanzのみなさん、がんばってくださいね!
なお、今回のオーディションでプロの厳しい選考を突破した3名は、ヘアドレ認定美容師として掲載されるので、ぜひチェックしてみてください。
それでは、ヘアドレ編集部の堀内でした!
第1回ヘアドレオーディションを通過した3名はコチラ