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    美容師インタビュー | 2022.04.29

    【京都・洛西エリアの美容室HAIR SNOB】 ヘアスタイルだけでなく、内面からもキレイに|店長 石川愛子さん

    みなさんこんにちは!
    美容室に行くときは理想のヘアスタイルになることはもちろんのこと、リラックスできる癒しの時間を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。

    京都府の洛西にある「HAIR SNOB」の店長石川愛子さんは、ヘアデザインの先端を走るSNOBの中にあって、ホリスティックビューティーを基に美容室体験自体をよりリラックスできるものにしようと取り組まれています。

    ヘアスタイルだけに止まらずお客様に総合的に満足してもらえるよう努力を続ける石川愛子さんをご紹介します。

    洛西の美容室 HAIR SNOBのご紹介

    洛西は緑に囲まれ落ち着いた雰囲気が特徴のエリアです。
    京都で生まれた日本を代表するデザイナーズサロンSNOB創業の地でもあり、「HAIR SNOB」は洛西に根差し37年もの歴史を持つヘアサロンとなっています。

    ロケーション

    京都市バス「南福西町」で下車し徒歩3分、住宅街の中に「HAIR SNOB」はあります。
    セット面は6席で、駐車場は4台分のスペースが確保されています。

    全世代に愛されるアットホームなヘアサロン

    緑豊かな洛西にある「HAIR SNOB」は街中の 「snob」とは少し異なる雰囲気で、見た目も雰囲気もアットホームなのが特徴です。

    地元の方はもちろん、亀岡や大阪から通われているお客さまもいる人気のサロンです。
    ご年配のお客様が増えてきたこともあり、手すりをつけバリアフリーにするなどユニバーサルデザインを取り入れ全世代の方が安心して通えるようになっています。

    幼いころから身近にあった「美容師」という職業

    それでは早速HAIR SNOBのスタイリスト、石川愛子さんの美容師人生を紐解いていきましょう。
    石川さんは、どのようにして美容師の道を歩もうと決意されたのでしょうか。

    美容師を目指そうと思ったきっかけは何ですか?

    叔母が美容師をやっていて、幼い頃から叔母の姿を見てたのが大きいかなと思います。幼稚園の頃ピアノの発表会の時にセットやメイクしてもらって、すごい嬉しかったのが断片的なんですけど情景とかも含めて記憶にあります。

    ただ、美容師は接客業なので、技術だけじゃなくてトークも上手くないとなれないと思っていたんです。自分は人見知りもするし愛想も良い方だとは思っていなかったので、自信はありませんでした。
    そこから本格的に美容師になろうと思い始めたのは、高校2年生ですね。美容とかおしゃれすることが好きで、「美容師になることを一回本気で考えてみよう」と思いました。

    厳しい学校生活を乗り越え、憧れの「snob」へ入社

    美容師の道を目指す石川さんに待っていたのは試練の連続でした。
    厳しい学生生活、アシスタント時代に味わった悔しい経験、苦しい中でもどのようにして挫けず美容師の道を歩み続けられたのでしょうか。

    高校を卒業されてからは、高津理容美容専門学校に入学されたんですよね。

    学生時代の石川さん▲学生時代の石川さん 寮生活の様子

    そうです。大阪のなんばにある学校なんですけど、香川県を出て厳しいことで有名な寮に入りました。
    女子寮は門限が7時で学校と寮が遠かったので、4時頃に学校が終わり友達となんばで遊んでも6時ぐらいには帰っていました。

    就寝時間も11時と決められていて、就寝前には寮長室の前にあるボックスに携帯電話も返さないといけませんでした。
    もちろん部屋にテレビは無いので、学校にいた2年間の流行りとかを全く知らなかったですね。

    いまだに物申したいことはいっぱいありますけど、一生の友達ができたことは寮で良かったなと感じます。寮の子って本当に頑張る子が多くて、実習や勉強も頑張りましたね。

    卒業後はsnobに入社されましたが、決め手は何だったのですか?

    高津理容美容専門学校は就職率の良さが売りだったんですけど学校から紹介されるのではなく自分で就職先を探したいという思いがありました。

    就職先を探していた時に、ちょうど姉がsnobに通ってたんです。
    家に遊びに行った時にsnobのメニュー表とかリーフレットを見せてくれて「ここめちゃくちゃいいよ。」と教えてもらいました。
    そんなところがあるんだと思っていろいろ調べていて、オーナの吉田隆司が、DADA CuBiCの植村さんと一緒にやっていた「デザイン改革※」の記事をたまたま見て「すごい美容室やな」と思いました。
    スタッフさんもすごいおしゃれで、素敵なサロンだと思って憧れでした。 

    ※デザイン改革:2002年から3年間かけて、全国の美容師の環境・技術・デザインの改革を目的としたイベント

    そして憧れのsnobに入社されたわけですが、
    アシスタント時代に印象的だった出来事はありますか?

    本当に試練の連続って感じでした。
    辛かったのは手荒れですね。
    美容師さんは手荒れが辛いっていうのは叔母からも聞いてたんですけど、自分が荒れるのかは分かりませんでした。

    日々のストレスや食生活・不規則な習慣とかが理由で悪化して、でもシャンプーも入るし悪循環で辛かったですね。
    「本当にこんなので続けられるかな」って何回も思いました。

    もう一つ辛かったのは同期3人同じ店舗の時ですね。
    同期はそこでずっと働いていたので、スタイリストの流れとかも把握してる中で私はわからなかったし、スタイリングが全然出来てないって言われて朝特別レッスンとかをしてもらったこともあります。
    悔しい思いもしましたね。 

    苦しい時期を乗り越えられた原動力は何だったんですか?

    両親とかが見守ってくれてたのもあるし、同期や常に気にかけてくれてた先輩がいてくれたのが大きかったですね。
    自分がいっぱいいっぱいになってる時に察して、先輩とかが話しを聞いてくれました。

    カットやカラーだけが美容師の仕事じゃない。ホリスティックビューティでお客様を満足させたい

    snobのクリエイティブさや高い技術に魅力を感じて入社した石川さん。
    しかし、入社して自分が一番やりがいを感じることができたのは、クリエイティブな部分ではありませんでした。

    スタイリストになられて仕事をしていく中で、力を入れて取り組まれていることはありますか?

    snobはヘアデザインで売っているサロンだと思うんですけど、入社してみてリラクゼーションもすごい頑張ってると感じました。
    特に私が長く一緒に働いているオーナーの吉田美紀は代表の吉田隆司とは特徴が違う魅力がある上司で、本当に自然体でお客様と接する方です。
    そういう接客を見ているとクリエイティブはヘアデザインももちろんそうなんですけど、内面から綺麗にするホリスティックな部分に喜びを感じるようになりました。

    インナービューティーという部分で、他に何か取り組まれていることはあるのですか?

    shigeta研修▲CHICO SHIGETAさんとの研修の様子。写真右はオーナー吉田美紀さん

    個人的にCHICO SHIGETAさん※が好きなんです。
    女性はバイオリズムに左右される部分があると思うので一ヶ月通して同じ気分で働くということが難しいですよね。
    私自身、アシスタント時代に苦しんだ時期が長かったのもありホリステックな部分に興味を持ちました。

    SHIGETAというヘアブランドを導入したことがきっかけで、お客様にホリスティックビューティのお話ができる機会ができたのもすごいよかったなと思います。
    「髪だけじゃなくて気分をリラックスさせたり日常生活でも快適に過ごせるお手伝いができるんだな」と思いました。
    ワークショップを開催したりとか、お客様との絆を深められたのではないかなと思います。

    ※CHICO SHIGETA:SHIGETA主宰、ホリスティックビューティーコンサルタント。

    サロンでのワークショップの様子▲サロンでのワークショップの様子

    担当されるお客さまと接するときは、何を一番心がけられていらっしゃるのですか?

    その方のライフスタイルや日常でのケアの仕方が、まず第一かなと思います。
    生活を基盤に考えていますね。
    生えぐせとかちょっとした悩みを意識するように、本当ここ最近は考えてます。
    生えぐせって年々変わったりしますし、お客様の気にされている部分は大事にしながら提案することを心掛けています。

    お客様に多くのものを還元できるよう、日々レベルアップを目指す

    店長も任されるほどの技術を身に着けている石川さんですが、まだまだ技術を高めたい日々熱心に技術の向上に取り組んでいます。
    これほど熱心に技術向上に取り組める背景には、お客様への熱い思いがありました。

    店長になられて幹部として働く中で、今後どういう形で会社に貢献したいと考えられていますか?

    まだ動き出してはないですけど、昨年から訪問美容の講習を受けています。
    ご年配のお客さまが多くなってきた中で、本当に来店できなくなる人も多いだろうなと感じています。
    実際にコロナがきっかけで遠方に住んでいるから行けないとわざわざ電話下さった方がいたり、予約してたけど訃報を聞くっていうこともありました。

    そうなると、最終的にお客様の家に出向いて行けたりとか、そういうのを必要とされている人がいるんじゃないかなと自分の中で思っています。
    まだ実現には至ってないんですけど、賛同してくれるスタッフがいてくれたら嬉しいし、お客様も絶対もっと喜んでくださるしい人を幸せにできると思いますね。

    店長になられてある程度経験もある中で、改めて技術を習得していこうというモチベーションはどこから来るのでしょうか?

    コロナでちょっと時間ができた部分もあって、サロンワークに直接つながって連動することができたらいいという思いもあります。
    昔はヘアケアマイスターの試験を受けたりもしてたんですけど、お薬とかもどんどん新しくなるし、自分自身もどんどん進化していかないといけないかなと思っています。今は本当に技術進化のスピードもすごく早くなっています。
    お客様に還元できることを、毎年一つでも何かしていこうと思ってます。

    キッズカットのイベントも▲キッズカットイベントの様子

    仕事をするうえでお客様だけでなく後輩との関わり方も大事になると思いますが、後輩とはどのような感じで接していますか?

    和を大事にするというか、一人ひとりを尊重することがすごく大事かなと思います。一人ひとりみんな本当に一生懸命に働いている子たちばかりで、本当に後輩にも恵まれているなと思うんです。
    調和できるように、一つの指導でもやっぱり問い詰めたりするっていうのは極力しないようにして聞き出せるようになったらいいんですけど、本当そこは自分自身の課題だったりします。
    結局は自分で気づいて成長することが大事だと思うので、するべきっていうような手段はあまりしないですね。

    私はどちらかというとフラットに接したいと思っているので 、後輩に対しては逃げ道になってくれればいいなと思っています。

    最後に今、特に大切にされていることを教えてください。

    「身近にいる人を大切にしたい」本当にそれはすごく感じることです。
    自分に関わってくれている人を大切にしたい、感謝を忘れずにしたいなと思ってます。
    お客様もスタッフもですし、家族、友達もです。

    コロナになった2年間でこれまでのように多くの方と会うことが普通ではない世の中になってしまいました。
    そんな中で、今会える人とのつながりを一つ一つ大事にしていきたいと思います。

    学生時時代、そして美容師になってからを振り返り、石川さんが一貫しておっしゃっていたのが「人に恵まれている」ということでした。
    石川さんの回りにポジティブな繋がりが集まってくるのは、石川さんの独特の癒しや人柄・やさしさが大いに関係しているのではないでしょうか。

    人とのつながりの大事に。

    そうした思いがあるから。お客さまとも上司や後輩とも良い関係が築け心地よいヘアサロンを作れるのだと感じました。
    石川さんなら、きっとヘアスタイルだけでなく満足できる癒しの時間をヘアサロンで提供してくれるでしょう。

    石川愛子さんのプロフィール

    • HAIR SNOB 店長
      キャリア15年 香川県出身
    • 得意なスタイル:ショートスタイル・ボブスタイル・フェミニンなパーマスタイル
    • ヘアデザインだけでなく、おもてなしの企画や心身全体を含めたホリスティックビューティなど、お客様に寄り添った提案でsnobを支える

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