- 美容師インタビュー | 2022.06.18
お客様の気持ちが輝くヘアスタイルを! | TONAI lif森小路店 安岡エリカさん
ヘアスタイルが決まると、気持ちも盛り上がりますよね!
今日紹介するTONAI lif森小路店の安岡エリカさんは、お客様の気持ちに寄り添って、心が弾むようなヘアスタイルの提案に心がけているそうです。
「伝えたいことがたくさんあって、いつも時間が足りなくなるんです!」
明るく笑いながら話される安岡さんのスタイル提案の秘訣を、これまでの美容師人生を振り返りながら伺いました。
大阪市旭区エリアの美容院 TONAI lif森小路店 のご紹介
今回インタビューに答えてくださった安岡さんの勤める大阪市旭区の「TONAI lif森小路店」。
大阪市旭区・鶴見区・城東区を中心に5店舗、大阪市東エリアのヘアデザインをけん引するTONAIグループの一つです。
ロケーション
京阪森小路駅の西口を降りるとすぐに見えてくるTONAI lif森小路店。
ガラス張りのサロンから除く、木目の暖かさと洗練した雰囲気は、下町情緒と調和しながらこの地のブランド感を高めてくれています。
サロンの雰囲気
ゆったりと余裕をもって設置された10台のセット面。
さらに2Fにはキッズスペースが完備されています。
専属の保育士も在籍していますので安心して預けられ、子育て世代のママさんもくつろいだ時間を過ごせるようになっています。
あこがれの場所が働く場所に!夢を追いかけた学生時代
安岡エリカさんは、美容師歴15年。
5年の店長経験を経て、現在はTONAIグループの中核・ディレクターとして活躍されています。
明るくて華のある笑顔が印象的な安岡さんですが、どのようにして美容師を目指されたのでしょうか?
早速お話を伺っていきましょう!
いつ頃から美容師を目指そうと思っていましたか?
実は私は高校のころから同じTONAIグループの関目店に通っていたんです。
そこで、担当していただいていた美容師さんにあこがれて、私も彼女のようになりたい!
と思って美容師になることを決めました。
当時からTONAI関目店は地元でも今っぽくオシャレなサロンとして有名でした。
担当の美容師さんも他のスタッフの方もすごくキラキラして見えました。
ヘアスタイルは、帰ってからも毎回ワクワクさせてもらえるし、気持ちも上がります。
そうした経験の積み重ね、憧れから「私もTONAI働いたい」という目標ができ、大阪にある「高津美容専門学校」に入学しました。
美容学校ではどのように過ごされていましたか?
▲学生時代、ヨーロッパ研修の様子
厳しいことで有名な大阪の専門学校だったんですが、成績はほんとに一番下のほうでした(笑)
学生時代はコンテストに興味がなく友達と遊んでばかりでしたが、ヨーロッパ研修に行った時に、感動と刺激を感じいつか海外でも何かしら携わりたいと目標の一つにも加わりました!
就職活動はTONAI一本で決めて、あこがれの場所の一員となれました。
私が元々、お客様から入社した最初の社員だったそうです!
まるで出口のないトンネル?6年間努力したアシスタント時代
TONAIグループに入社された後の印象はどうでしたか?
配属先となったこのTONAI lif森小路店はTONAIグループの中でもひときわ厳しいサロン。
会社もスタッフも裏表なくストレートに接してくださる中で、技術としても人としても厳しく育てていただいたと思います。
アシスタント時代は大変だと聞きますが、安岡さんの場合はどうでしたか?
楽しかったけど大変でした!
スタイリストデビューも平均3年ちょっとのところ私の場合は6年間もかかり、同期の中でも一番遅かったです。笑
2年くらいは仕事以外でも色々あって出社出来ない時期もあり、暗いトンネルの中にいるような感覚でしたが、サロンワークはとにかく毎日楽しかったです!
レッスンに関して、私は、かなり不器用なタイプでしたので、練習量は誰よりも多くこなしました。
朝練習・夜練習も人より時間を使って取り組んでいましたが、なかなか結果が出ませんでした。
そんな中、苦しい時に、支えてくださったのは応援してくださるお客様の存在が大きかったです。
・憧れの世界で絶対にあきらめたくないという想い
・お客様の温かい応援やアドバイス
によって、誰よりも長い6年のアシスタント時代を経て、無事スタイリストとしてデビューすることができました。
責任とともに芽生えた、ヘアデザインの楽しさ
長い下積み時代を経て手に入れた夢の舞台。
スタイリストになられた後はどうでしたか?
下積み時代が長かった分、一気に世界が変わって見えましたね!
でも楽しい反面、お客様のヘアにすべての責任が伴うわけなので、また一からコツコツ積み重ねていこう、という緊張感のほうが大きかったように思います。
スタイリストになられてから、特に印象に残っている出来事はありますか?
▲安岡さんの手がけたヘアスタイル
9年目の時に、副店長をさせていただいたことですね。
店長不在の状態でしたので、実質的に森小路店を任されることになりました。
「自分の成長次第でこのお店の成長が止まってしまう」と思い焦りましたね。
「これまでの自分」を全て捨てて、もう一度美容師としての取り組みを見直そうと決意しました。
まずは会社で取り組んでいるセミナーや勉強会に全力で打ち込むことにしました。
なかでも月1回、外部講師を招いて行われる撮影会では、客観的に自分のスタイルを見直すきっかけになりとても勉強になりました。
モデルさんのヘアスタイルを作って、真正面から撮影をすることで、ごまかしがきかない生の状態になります。
骨格や毛流れなど素材をしっかり理解してないとクオリティが担保できません。
そんななかで、細かなディテールまで気を抜かず仕上げることを学びました。
また、自由にヘアスタイルをつくるクリエイションの社内コンテストなどにも積極的に取り組みました。
学生時代・美容師時代を通じて、それまでクリエイション活動に取り組んだことが無かったのですが、やってみたらすごく楽しくて、「私、こういうこと好きだったんだ」という発見がありました。
審査に参加されていた外部講師の方からも、センスを褒めていただけて、社外のコンテストにも挑戦してみよう!と思えるようになりました。
副店長となり、サロンを支えていかねばという責任感からいろんなことに挑戦したのですが、結果的にヘアデザインがより楽しいと思えるようになりました。
自分と向き合って見えた、スタイル提案の秘訣
その後、KHA・三都杯など関西を代表するコンテストで結果を残されるわけですが、どのようにして取り組まれましたか?
▲サロンには安岡さんの受賞したコンテストのトロフィーが並ぶ
30歳で店長になった年に、外部のコンテストにも参加するようになったのですが、挑戦して2年目くらいで賞をいただくことができました。
もう奇跡みたいなものですね(笑)。
分からないながらも必死で作った作品は、今見返しても凄く大好きな作品で、モデルさんに感謝です。
私の場合、審査員の評価や賞の傾向を考えたりしたわけではなく、自分の中から沸いてくるものを、そのまま作品に落とし込んだ結果の受賞でした。
今作品を見ても、当時の気持ちが表れているのがわかります。
たとえば初めてKHA(関西を代表するヘアスタイルのフォトコンテスト)でデザイナーズ賞をいただいたこの作品は、私が店長になったとき、悩みもがきながら希望を失わず取り組んでいた時の気持ちが表れています。
▲安岡さんがデザインしたフォト作品
コンテストでの活動が実際のサロンワークに活かされていると実感することはありますか?
▲安岡さんの手がけたヘアスタイル
コンテストに挑戦してみて感じるのは、提案力が上がったということです。
作品に私の気持ちが表れたように、お客様の気持ちを深く理解して、きらっとテンションがあがるようなヘアスタイルを提案したいと思うようになりました。
そのために
・お客様のなりたい想い
・旬のスタイル
・全身のコーディネート
・似合わせのポイント
様々な情報を組み合わせて、お客様のヘアを組み立てます。
結果的にみなさんにとても喜んでいただけて、今では「お任せ」していただけるお客様がすごく増えました。
常に進化を、ディレクターとして見据える将来のサロン像
最後に、今後の展望を教えてください
店長として5年間、プレイヤーとしても管理者としても成長でき、これまでと見える景色が変わったと実感しています。
後はディレクターというポジションをいただき、また学ばせてもらえる楽しみと、自分に何ができるかとワクワクしています!
目標としては、地域の皆様から愛されながらも毎年アップデートできるお店を作っていきたいです。
TONAIグループはこのエリアで40年間支えられている会社です。
私自身、勤務してきた15年間で良い時期ばかりではありませんでしたが、地元の人たちに素敵と思ってもらえるようなサロンを目指して取り組んできました。
今後はそうした想いを後輩たちに引きついでいくのが自分の役目だと思っています。
人を育てるTONAIの価値観はそのままに、サロンで働くいろんな立場のスタッフの声や、お客様の声を聞きながら、サロン全体が強いチームワークの元、常に進化していける環境を作っていきたいです。
高校時代に私がTONAIに感じたような、いつも「キラキラ」したあこがれの場所でありつづけられるように。
これからの30年~40年、進化し続けるTONAIであれるよう、私も人生をかけていきたいと思います。
取材後、安岡さんに、高校時代あこがれた美容師さん像と今の自分と比べてどうですか?と質問したところ、正直わからないというお答えとともに、以下のエピソードを教えてくださいました。
~~
高校時代、あこがれていた関目店の美容師さん(独立されて近隣サロンで働いているそう)が、最近お客様としてお店に来てくれました
「高校のころからまっすぐキラキラとして変わらないね」
という言葉をいただいて本当にうれしかったです!!
~~
うまくいかないこと、悩みや不安があっても、まっすぐに真正面から向き合ってきた安岡さんだからこそ、キラキラした最高の笑顔でいられるのではないでしょうか?
自分の髪を任せるなら、安岡さんのような、まっすぐな美容師さんにお願いしたいですね!
安岡エリカさんプロフィール
- TONAI lif森小路店 ディレクター
- 大阪市出身。キャリア15年
- お客様の今の気分を元に、なりたい女性像を引き出していくスタイルづくりで高い支持を誇る。
- 受賞歴
2020 三都杯 入賞
2019 KHA デザイナーズ賞 受賞 他
- 関連タグ