- 美容師インタビュー | 2022.09.08
【和歌山 御坊市の美容室 cocolo hair 】地元に愛され、自慢に思ってもらえる場所に|オーナー小池直史さん
生まれ育った地元は誰にとっても愛すべき場所ですが、地元から愛される存在になれる人は少ないのではないでしょうか?
今日ご紹介するのはヘアサロン「ココロヘアー」のオーナー、小池直史さん。
若くから美容の道を志し、東京のアカデミーや大阪や京都など様々なサロンで技を磨き、最終的に独立を選んだ場所は、地元和歌山県御坊市でした。
地元を愛し愛され、都市部でなくても最旬のスタイルを発信し、結果を出し続けるヘアデザイナーの強い想いに触れてきました。
和歌山県御坊市の美容院ココロヘアーのご紹介
和歌山県御坊市といえば、2020年2021年と和歌山県内住みよさランキング1位を獲得する海や自然・歴史と利便性が両立した町。
そんなエリアで、2006年から地元の支持を受け続けるサロンが「ココロヘアー」です。
ロケーション
日本一短いローカル鉄道で有名な「紀州鉄道・紀伊御坊駅」から北に約2km、落ち着いた住宅街にココロヘアーがあります。
白塗りのリゾート感漂うサロンの外観が特徴、駐車スペースはたっぷり6台分確保されています。
御坊市はもちろん、お隣の日高郡からもココロヘアーを愛するお客様が集います。
サロンのインテリア
インテリアは天井も床も無垢の木目が目にやさしいリゾートテイスト。
エントランスもセット面も和歌山の暖かい日差しが差し込む、開放感あるサロンです。
風通しのよいサロン内はウィルス対策もばっちりです。
焦る気持ちを努力に変えた20代
それでは早速ココロヘアー オーナースタイリスト 小池直史さんにご自身の美容師人生を紐解いていただきましょう。
まずは美容師を目指したきっかけから!
美容師を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
実はすでに高校在学中から、通信制の美容学校に高校1年秋の途中から3年秋まで2年間通っていました。
きっかけは美容師の友達に誘われたことでした。
元々ものづくりに興味があったのと、当時メディアで美容師の活動が多く取り上げられ始めたころだったので憧れもあり決断しました。
無茶苦茶厳しい世界だなという印象はありましたが、当時から早く手に職をつけて一人前になりたいという想いがありました。
美容師になられてから、印象に残っている出来事は何ですか?
インターンで大阪市内の美容室に通った後、大阪→和歌山→京都→大阪と勤務先も転々するなかで、なかなか結果が出ない時期が続きました。
そんな中でも22歳のころ、東京青山の有名サロン主催のヘアカラーアカデミーに1か月間泊まり込みで通った経験は印象に残っています。
10人ほどの同期の中で、大阪の別のヘアサロンから受講していた友人との出会いが、今日までの自分の美容人生の財産になっています。
その友人とは、今も20年来の間柄です。
一時は同じサロンで働く機会もあり、独立後から現在も撮影活動を一緒に取り組んでいます。
早く一人前になりたい、早く独立したい!と焦りながらも、友人たちとの出会いが、目指す美容師像をより具体的にしてくれた、そんな20代だったと思います。
和歌山でも成功できる!先輩ヘアデザイナーから刺激を受けて独立
その後大阪を離れ、和歌山で独立された小池さん。
独立後の美容人生はどんな様子だったのでしょうか?
ゼロから和歌山での独立は大変ではなかったですか?
お客様がゼロの状態で和歌山でのUターン、なけなしの資金で「ココロヘアー」を開業しました。
今から考えると若かった当時だからできたことだと思いますね (笑)。
同じ和歌山で開業されている美容師さんの中でも、当時全国区のコンテストで結果を出して有名になる美容師さんが2名いらっしゃいました。
それがとても誇らしく感じられ、自分も和歌山にいながら全国区の美容師になりたいと思い、地元御坊市で独立しました。
コンテストへの挑戦はいつ頃からですか?
▲最近の小池さんが手がけたクリエイティブ作品
独立1年目くらいからコンテストに応募するようになりました。
そこから結果がでるまでは、約8年間かかりましたね。
8年というと長いようですが、元来が一度決めたら諦めない性格ですので、あまり苦には感じられませんでした。
コンテストで結果を出すために、カットセミナーやメイクセミナーなどにも通い、そうした中でお客様への提案力や技術力も身についていったと思います。
独立後、他に印象に残る出来事はありましたか?
独立して10年目のことです。
独立前は一番長く勤務したのは4年間でしたので、10年通い続けてくださるお客様の髪質が年齢によって変化すること目の当たりにしました。
それまでのカットやカラーだけではだめだと感じ、ヘアケアを本気で勉強しなければと強く思いましたね。
ヘアケアセミナーや薬剤の研究など、いろいろ学び漁り、エイジング毛の方にも納得していただけるヘアケア施術を身につけました。
今改めて思い返すと、僕の場合学びのきっかけは常に実感から来ているように思います。
海の見えるサロン「lull」OPENと地元への愛
2022年8月に2店舗目をOPENされる小池さん。
新しいサロンへの想いを伺いました。
2022年に新しいサロンをOPENされたそうですね?
御坊市にOPENした「ココロヘアー」も2021年で15年周年を迎えました。
区切りの時期に長く通ってくださるお客様に対しても、自分に対しても、これまでと違う雰囲気のなかでお出迎えしたいと思い、2022年8月に「lull」をOPENすることにしました。
コンセプトは別荘サロンです。
ココロヘアーからは車で15分の距離になります。
今通って来てくださっているお客様に、今後は曜日ごとに2つのサロンで営業することで、常にフレッシュな気持ちでおもてなしできると思います。
見晴らしのよさそうなサロンですね。
そうですね。
標高100mの上から見晴らすことで、地元の海に対して、新しい価値に気づいてもらい、地元を改めて愛していただける場所になったらと思っています。
僕自身、地元のみなさんに御坊・日高エリアをもっと自慢できる場所にしていきたいと思っています。
お世話になっているお客様と、より深く。
特に今取り組んでおられることはありますか?
コロナ禍になって、僕も周りも大阪や他府県に移動する機会も減りましたよね。
そんな中で地元和歌山のアウトドアを満喫する「Monday Outdoor」というサークルを立ち上げました。
美容師さんに限らず飲食店など月曜休みの方と地元和歌山のアウトドアを楽しんでいます。
シーカヤックや登山など、まだメンバーは少ないですが、体を動かして健康的に楽しめる活動を進めています。
また、他にもランニングも始めました。
ランニングやアウトドアを実施に始めてみて感じるのは「美容と健康はセット」であるということ。
自分自身、運動することで肌や髪のツヤがよくなったことを実感しています。
お店で取り扱っているような美容製品だけでなく、健康的な食生活と睡眠、そして適度な運動が美容への近道だと思います。
自分で経験したからこそ、自信をもってお客様におススメしています。
最後に今後の展望をお聞かせください
▲小池さんの手がけたヘアスタイル
ビジネスの規模を大きくしたいといった野心は正直言ってありません。
今いらっしゃるお客様にとって、より深く満足してもらえる空間や、時間を提供すること。
そして満足度の高いメニューをスピーディーにご提供することを追求して、ココロヘアー・lullを地元の皆さんにもっと愛される場所にしていけたらと思っています。
10年以上のお付き合いのお客様とお話していて、たまにうれしいお言葉をいただきます。
それは「あなたを信用してよかった」と言ってもらえること。
僕が大切にしている地元、僕が取り組んでいる美容や健康を、信頼していただけるお客様とこれからも共有していけたら幸せだと思います。
「地元をもっと愛される場所に」
常に順調とはいえない美容師人生の中でも、諦めず取り組み続けてこられた小池さんだからこそ、説得力のある言葉だと思います。
自らの努力で、地元御坊エリアの価値を上げる。
小池さんの、迷うことのない決意が、今もこれからも、地元のお客様から愛され続け理由になっているのだと感じました。
小池直史さんプロフィール
- 和歌山県御坊市出身。キャリア25年
- 2006年3月、地元御坊市エリアに「cocolo hair」をオープン。
- 2022年8月、日高町に2店舗目となる「lull」をオープン予定。
- サロンワーク、コンテスト、美容専門誌、海外セミナー講師、美容学校クリエイティブ講師、photo session seminar -unique-の講師や、アパレルブランドのヘアメイクなど活動中
- 三都杯2019 優秀賞・JHA 2019 newcomer of the year finalist・KHA2017、2018 オフィシャル部門ファイナリスト 他受賞歴多数
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